バイオ医薬品大手の独ビオンテックが20日発表した2023年12月期決算の純利益は9
億3,030万ユーロとなり、前期(94億3,440万ユーロ)の10分の1に激減した。新型
コロナウイルス用ワクチンの需要が大幅に減ったことが反映されており、売上高も
173億1,060万ユーロから38億1,900万ユーロに減少。営業利益は126億4,270万ユー
ロから6億9,040万ユーロに落ち込んだ。24年14月期は売上高で25億〜31億ユーロを
見込む。
23年12月期の研究開発費は17億8,310万ユーロで、前期の15億3,700万ユーロから拡
大した。24年12月期は24億〜26億ユーロを計画している。
同社はもともとがん治療薬の開発に軸足を置いてきた。この分野では臨床試験が順
調に進んでおり、26年には製品を初めて市場投入できる見通しだ。30年までには計
10の症状で認可を得られるとみている。