独電気電子工業会(ZVEI)が10日に発表した同国電機業界の3月の業界景況感指数
(DI)は前月のマイナス6.9ポイントからマイナス4.1ポイントへと上昇し、4カ月
連続で改善した。今後6カ月の見通しを示す期待指数がマイナス9.3ポイントからプ
ラス0.1ポイントへと大幅に上昇したことが大きい。期待指数のプラス転換は1年ぶ
り。現状判断を示す指数はマイナス4.5ポイントからマイナス8.3ポイントへと悪化
した。
輸出期待指数(DI、先行き3カ月)は前月のプラス4.5ポイントからマイナス5.6ポ
イントへと大きく落ち込んだ。同指数の悪化は4カ月ぶり。輸出減を見込む企業が
輸出増を見込む企業を再び上回った。
2月の新規受注高は前年同月比10.0%減となり、8カ月連続で後退した。国内が
7.6%、国外が11.9%減少。国外の内訳はユーロ圏(ドイツを除く)が10.1%減、
ユーロ圏外が12.8%減だった。
1〜2月の新規受注高は前年同期比10.5%減で、内訳は国内が8.1%減、ユーロ圏が
9.7%減、ユーロ圏外が13.9%減となっている。
2月の業界生産高は物価調整後の実質で前年同月を5.5%下回った。1〜2月も前年同
期比5.9%減と振るわない。
3月の生産計画(先行き3カ月)で「拡大」を見込む企業の割合から「縮小」の割合
を引いた数(DI)は前月のマイナス8.0ポイントからマイナス6.7ポイントへと改善
した。生産減を予想する企業の割合は生産増予想の企業を依然として上回っている
ものの、その差は狭まった。
2月の業界売上高は前年同月比3.9%減の184億ユーロに落ち込んだ。国内が4.9%、
ユーロ圏が0.7%、ユーロ圏外が4.3%の幅で後退した。
1〜2月は前年同期比5.1%減の355億ユーロ。内訳は国内が6.8%減の169億ユーロ、
ユーロ圏が横ばいの70億ユーロ、ユーロ圏外が5.6%減の116億ユーロだった。