伊産業ガスSIAD、スロバキアでCO2回収・液化設備が稼働

イタリアの産業ガス大手SIADは18日、スロバキアのバイオエタノール大手エンヴィ
ラル(Enviral、エンヴィエン・グループ)のレオポルドウ工場で、二酸化炭素
(CO2)の回収・液化設備を稼働させたと発表した。バイオエタノールの製造過程
で発生するCO2を回収し、産業ガスとして需要家に供給する。エンヴィラル製バイ
オエタノールのカーボンフットプリント削減に貢献する狙い。また、バイオ燃料の
普及で化石資源の利用を抑制することで、間接的な形でも環境保護に貢献できると
みている。
レオポルドウのCO2回収・液化設備はエンヴィラル及び現地のスロベンスケー・リ
エホヴァリ・ア・リケールキとの提携を通じて設置された。投資規模は約1,100万
ユーロ。SIADの子会社であるテクノ・プロジェクト・インドストリアーレの技術を
採用している。
食品グレードのCO2を年4万トン生産できる。これはレオポルドウ工場で発生する
CO2の約30%に当たる。将来的に年産能力を8万トンへ引き上げることも視野に入れ
ている。
SIADではスロバキアおよび周辺国の需要家にCO2を供給する計画だ。

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