ドイツのメーカーの39.5%で受注が不足していることが、Ifo経済研究所が4月に実
施したアンケート調査で分かった。1月の36.9%から拡大している。調査担当者は
「受注不足がドイツの景気発展を妨げている」と指摘しており、新規受注が上昇基
調に転じない限り経済の低迷は続く見通しだ。
受注不足はエネルギー集約型産業で特に深刻で、製紙は53.9%、金属製造・加工は
50.6%、化学は46.6%に上った。不足度が最も高いのは繊維で61.5%に達した。ガ
ラス製品・セラミック製造/石土加工(53.1%)、電気装置(51.1%)、ゴム・樹
脂製品(49.0%)、データ処理装置(45.7%)、機械(43.0%)も平均を上回っ
た。自動車は29.2%、食品・飼料は26.9%と比較的低い。最低は飲料で14.3%にと
どまった。
サービス業の受注不足は32.4%で、1月(32.1%)とほぼ同水準にとどまった。た
だ、景気低迷の影響で人材派遣は63.9%、倉庫は55.2%と高水準に達した。