プーチン大統領、独BASF子会社の売買取引を許可

ロシアのプーチン大統領が7日、国内大手塗料メーカーのラクラ・シンテズが、独
BASFの現地子会社BASFヴォストークを買収することを承認した。BASFコーティング
スが保有する全株式が取引の対象となる。
BASFは2022年4月の段階で、食品添加物を除く全事業について、ロシアとベラルー
シから撤退する方針を発表した。同7月には、両国で保有する資産に関連して5,100
万ユーロの減損処理を実施するとともに、顧客、サプライヤー、従業員に対する債
務引当金として2,700万ユーロを繰り入れていた。
BASFはヴォストークのほか、ロシア子会社として肥料取引のBASF LLC、一次金属取
引のBASFインダストリアル・メタルズ、種子販売のBASFユグ、工業用化学品取引の
シェメタルの少なくとも4社を運営していた。昨年9月にインダストリアル・メタル
ズは清算手続きが完了、シェメタルは現在、清算手続きを行っている。
BASFヴォストークは1999年10月に設立された。塗料や印刷用インキ、マスチックを
事業の柱とする。

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