電池リサイクル新興、ボッシュなどから5500万ユーロ調達

リチウムイオン電池リサイクルの独スタートアップ企業CYLIBは15日、シリーズAの
資金調達ラウンドで総額5,500万ユーロを確保したと発表した。欧州の電池リサイ
クル企業が調達した投資資金としては過去最大。高級車大手ポルシェや自動車部品
大手ボッシュが参加した。
CYLIBは電池リサイクルの研究者であるリリアン・シュヴィッヒ最高経営責任者
(CEO)などが2022年に設立した企業。リチウムイオン電池リサイクルの全工程を
カバーする技術を持つ。リサイクル効率は90%を超え、環境負荷度を示すエコロジ
カルフットプリント(GHGポテンシャル)は競合に比べ30%少ないという。
23年9月に行った初の資金調達ラウンドでは1,160万ユーロを確保。欧州とアジアの
自動車、電池メーカーとパイロットプロジェクトを実施した。
これらのプロジェクトが成功裏に終了したことから、産業スケール化に向けて今回
の資金調達を実施した。すでにドイツ国内にブラウンフィールドの生産施設を確保
した。従業員数を現在60人強から拡大することも計画している。

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