製造業受注残高3カ月連続減少、自動車は14カ月続落

ドイツ連邦統計局が21日に発表した3月の製造業受注残高指数(2021年=100)は物価
調整後の実質に営業日数・季節要因を加味したベースで103.7(暫定値)となり、前
月を0.4%下回った。同指数の低下は3カ月連続。国内が1.1%、国外が0.1%の幅で低
下した。
部門別では投資財が0.3%、中間財が1.0%落ち込んだ。消費財は0.4%増加した。
業界別では構成比重の大きい自動車が2.4%減となり、14カ月連続で低下した。コロ
ナ禍に伴うサプライチェーンひっ迫の解消が進むとともに、新規受注が低迷している
ことが背景にある。「その他の輸送機器」は航空機がけん引車となり0.9%増えた。
受注残月(受注残高が売り上げの何カ月分に相当するかに換算)は7.2カ月となり、
前月の7.1カ月から拡大した。部門別の内訳は投資財が9.8カ月(前月9.7カ月)、中
間財が4.1カ月(4.0カ月)、消費財が3.5カ月(3.5カ月)となっている。
3月の受注残高は前年同月比(物価・営業日数調整値)では5.8%減少した。

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