トルコの6月インフレ率71.6%、8カ月ぶり低下

トルコ統計局(TUIK)が3日発表した6月の消費者物価指数(CPI)の上げ幅は前年
同月比で71.6%となり、前月の75.45%から3.85ポイント縮小した。インフレ率の
低下は8カ月ぶり。政策担当者からは中央銀行の高金利政策が奏功しつつあるとの
見方が出ている。 「食品・非アルコール飲料」が前月の70.14%から68.08%に、
「運輸(自動車燃料含む)」が同79.1%から65.67%に縮小して全体を押し下げ
た。上昇率が最も高かったのは「教育」で107.11%。「住居費・公益料金」は
93.21%から94.72%に拡大した。
同国の中央銀行は3月以降、政策金利を50%に据え置いている。メフメット・シム
セク財務相はインフレ率の低下について、「インフレ抑制の局面に入った」と指
摘。「物価が安定するまで断固として(金融引き締めの)計画を遂行し、生活の質
の改善を確実にする」と述べた。

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