商用車のトレイトンが新電池工場の建設を検討

独フォルクスワーゲン(VW)の商用車子会社トレイトンが新たな電池工場の建設を
検討していることが5日、分かった。地方紙『ブラウンシュヴァイガー・ツァイ
トゥング』が報じ、トレイトン傘下のMANが追認したもので、電気トラック販売台
数の将来的な拡大に対応できる体制を整える。
検討は現在、初期段階にあり、最終決定は今秋に下される見通し。早ければ2030年
代初頭から生産を開始する。投資額は明らかにされていないが、同紙は約2億ユー
ロと報じた。
トレイトンは現在、スウェーデン南部のセーデルテリエに電池工場を持つ。独南東
部のニュルンベルクでも25年に電池工場の操業が始まる。新工場をこれに続く同社
3番目の製造拠点で、独北部のザルツギター、ポーランド南部のクラクフ、オラン
ダ東部のズウォレが候補地となっている。
セーデルテリエでは傘下のスカニア向けに電池を製造している。ニュルンベルク工
場はMAN向けとなる。MANの広報担当者は、30年代に入ると両工場だけでは需要に対
応できなくなることから、新たな工場を設置すると述べた。
新工場はモジュールの年産能力がニュルンベルク工場と同程度(10万個)となる見
通し。両ブランドへの供給を想定している。セルは外部から調達する。

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