特殊化学大手の独エボニックは15日、2024年12月期の利益見通しを引き上げた。第2
四半期の業績が前期に引き続き好調だったためで、営業利益(EBITDA、調整済み)を
従来予測の「17億〜20億ユーロ」から「19億から22億ユーロ」へと上方修正した。
第2四半期暫定決算の営業利益は5億7,800万ユーロとなり、前年同期を29%上回っ
た。アナリスト予想平均(5億3,100万ユーロ)に比べても8.9%高い。コスト削減、
特殊添加剤の販売増、動物用栄養剤の値上げ、生産コストの低下が大きい。売上高は
横ばいの39億ユーロで、売上高営業利益率は3.1ポイント増の14.7%に上昇した。
主要部門の営業利益は特殊添加剤が10%増の2億2,000万ユーロ、栄養・ケアが約2倍
の1億4,000万ユーロ、スマート材料が41%増の1億7,100万ユーロとなっている。