消費者信頼感が大幅改善

市場調査大手GfKとニュルンベルク市場決定研究所(NIM)が24日に共同発表したド
イツ消費者信頼感指数の8月向け予測値は、7月の確定値(−21.6ポイント)を3.2
ポイント上回るマイナス18.4ポイントと大きく上昇した。所得の見通しが大幅に改
善したことが大きい。調査担当者は同国で開催された欧州サッカー選手権もプラス
に働いたとしている。
所得の見通しに関する7月の指数(8月向け予測値の算出基準の1つ)は前月を11.5
ポイント上回る19.7ポイントとなり、2021年10月以来の高水準に達した。給与と年
金の大幅上昇が背景にある。
その効果で、高額商品の購入意欲に関する7月の指数(同)も4.6ポイント増のマイ
ナス8.4ポインに上昇。22年4月以降で最高の水準となった。ただ、数値は依然とし
てマイナスの領域に沈んでいる。調査担当者は、景気が本格回復し、雇用不安がな
くなるなどローンを組みやすい状況が生まれなければ消費は上向かないとの見方を
示した。
景気の見通しに関する7月の指数(同)は7.3ポイント増の9.8ポイントだった。長
年の平均であるゼロを4カ月連続で上回っている。
貯蓄性向に関する7月の指数(同)は0.2ポイント減の8.0ポイントと大きな変動が
なかった。

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