住友商事19日、着床式洋上風力発電の風車を支える大径鋼管(モノパイル)製造の世
界最大手EEWオフショア・ウインドEUホールディングに出資し、事業運営に参画する
ことで合意したと発表した。出資額や比率など取引の詳細は明らかにしていない。12
月末の取引完了を見込む。
EEWは厚み100ミリメートル超の極厚鋼板を曲げる技術や高品質な溶接技術を持つ。モ
ノパイルの量産体制を整えており、住友商事は2000年代から取引を行ってきた。
欧州では洋上風力発電の拡大に伴いモノパイルの需要が23年の年65万トンから26年に
は100万トン超に拡大すると予想されている。住友商事はEEWへの出資を通してモノパ
イルの安定供給を図り、欧州洋上風力発電の拡大に寄与する意向だ。業界内主要プレ
イヤーと協業してグリーンモノパイルの供給実現も目指す。