インフィニオンが旧子会社の管財人と和解、24年9月期の利益目減り

半導体大手の独インフィニオンは22日の適時開示で、旧子会社キマンダの破産管財
人と和解を締結したと発表した。これに伴い2024年9月通期の利益が押し下げられ
る見通しだ。
インフィニオンは06年、経営資源を集約するため、メモリー事業をキマンダとして
分社化するとともに、株式市場でデビューさせた。キマンダは09年に経営破たん
し、清算された。
キマンダの管財人は分社化に際しての評価額が不当に高かったと批判。34億ユーロ
の支払いを求め10年末にインフィニオンを提訴していた。
インフィニオンは今回、和解金8億ユーロを支払うことで合意した。管財人とのこ
れまでの契約ですでに支払った金額が差し引かれることから、実際に支払う額は7
億5,350万ユーロとなる。
同社の広報担当者がメディアに明らかにしたところによると、税効果の効力により
純負担額は約6億6,000万ユーロとなる見通し。引当金をすでに2億2,000万ユーロ計
上していることから、24年9月通期の利益は4億4,000万ユーロ押し下げられるとみ
られる。

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