工業団地上空をドローンが飛行、スパイ容疑で当局が捜査開始

ドイツ北部のシュレスヴィヒ・ホルシュタイン州ブルンスビュッテルにある化学工
業団地「ケムコーストパーク」の上空を連日、ドローンが飛行している。誰がどん
な目的で行っているかは不明。事態を重くみたフレンスブルク検察局は「サボター
ジュ目的のスパイ活動の容疑」で捜査を開始した。
メディア報道によると、無人機は今月初旬から目撃されるようになった。8日以降
はほぼ連夜飛来。多い日は4機が目撃された。同地には化学メーカーなどの工場の
ほか、解体中の原子力発電所がある。また、ロシア産天然ガスの供給停止を受け、
浮体式LNG(液化天然ガス)受け入れターミナルが設置された。
ドローンはエルベ川をはさんだ対岸南部のシュターデ市でも目撃されている。同市
にも化学工場がある。複数のメディアはロシアの犯行の可能性があると報じた。
シュレスヴィヒ・ホルシュタイン州内務省は「我々はドローンに対する防衛機器を
調達した。また、そのほかの機器の調達を進めている。さらに、他の州および国と
協働し、技術支援も受けている」ことを明らかにした。

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