化学・製薬業界失速、第2四半期稼働率75.1%に低下

独化学工業会(VCI)が10日に発表した同国化学・製薬業界の第2四半期の工場稼働率
は75.1%となり、前期を3.0ポイント下回った。国内製造業の生産縮小と外需の低迷
が反映されている。エネルギー・原料価格が再び上昇したこともあり、状況は厳し
い。ヴォルフガング・グローセ専務理事は「わが業界の景況感は再び強く冷え込ん
だ」と述べた。
生産高は前期比で0.8%増えた。エネルギー価格の高騰で大幅に低下した化学部門で
低水準ながら回復が続いている。これまで好調だった製薬部門は4.1%減と大きく落
ち込んだ。
出荷価格は0.8%上昇した。石油化学品・誘導体で3.4%上がり全体をけん引した。
売上高は0.7%減の538億ユーロとやや落ち込んだ。国内売上高は0.9%増の197億ユー
ロとやや拡大したものの、国外が同1.6%減の341億ユーロと振るわなかった。

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