独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車はインドでの
ポートフォリオを拡大する。クラウス・ツェルマー最高経営責任者(CEO)が10日
明らかにしたもので、SUVを中心に6車種を順次投入する計画だ。完全電気自動車
(BEV)のほか、南アジア市場として初めてハイブリッド車(HV)も導入する。
ツェルマーCEOによると、年内にSUV「コディアク」の新モデルを発売するのを皮切
りに、人気モデル「オクタビア」と「スペルブ」を再導入。2025年初頭に新型コン
パクトSUV「キラク(Kylaq)」を発売し、26年以降にBEVのSUV「エンヤク」と「エ
ルロク」を投入する。HVのモデル名については言及していない。
キラクはVWグループのインド版小型車プラットフォーム「MQB-A0-IN」をベースに
開発する。インドの物品税の優遇税率が適用されるよう車長を4メートル未満に抑
える。新モデル投入に向けて、提携販売店を現在の250店舗から年末までに300店舗
へ増やす予定だ。
同CEOはまた、同国を輸出拠点として位置付け、輸出割合を現在の30%から引き上
げる方針も示した。