リトアニア政府と米防衛大手ノースロップ・グラマンは23日、リトアニアにおける
30ミリ口径弾の生産に向け基本合意を結んだ。製造ラインへの投資規模は「数千万
ユーロ」で、2026年までの設置を計画している。ロウリナス・カシュウナス国防相
によると、今後詳細を詰め、年内に法的拘束力のある協定を結ぶ。1年半後の生産
開始を見込む。
国防相は、今回の合意を30ミリ弾の生産にとどまらず、先端技術に基盤を置いた柔
軟な弾薬生産への第一歩と位置付けている。より多くの弾薬をより迅速に製造でき
る体制を作るのが目的だ。生産ラインはカウナス郡にある国有のギライテ兵器工場
に設置される。弾薬は、リトアニア軍の歩兵戦闘車(IFV)「ヴィルカス(“狼”
の意)」向けだ。また、地域のパートナー及びウクライナにも供給する。
ギンタレ・スカイステ財相は、防衛産業の育成・強化が欧州連合(EU)の戦略であ
り続けるべきとの見方を示し、主要な地政学的パートナーとの提携を促進していく
姿勢を明確にした。