太陽光パネルなどで生産される電力を直流から交流へと変換するソーラーインバー
ターの有力メーカーである独SMAソーラーは25日、事業と組織の再編方針を発表し
た。厳しい市場環境が続いていることを受けたもので、コストを1億5,000万〜2億
ユーロ圧縮。いかなる状況下でも利益を確保できる体制を構築する。
経営の安定化に向けコスト構造の最適化、組織・業務構造の調整、市場での戦略的
なリポジショニングを行う。人員削減は避けられない見通しで、従業員代表と今
後、協議していく。
同社は6月、2024年12月期の業績見通しを大幅に引き下げた。顧客の在庫水準が高
く新規受注が低迷しているほか、欧州連合(EU)と米国の選挙を背景に市場の先行
き不透明感が強まっていることを受けたもので、売上高を従来予測の「19億5,000
万〜22億2,000万ユーロ」から「15億5,000万〜17億ユーロ」に下方修正。営業利益
(EBITDA)も「2億2,000万〜2億9,000万ユーロ」から「8,000万〜1億3,000万ユー
ロ」に引き下げた。