バイオ製薬のビオンテックが次世代スパコン投入

バイオ製薬大手の独ビオンテックは1日に開催したオンラインイベントで、人工知
能(AI)子会社インスタディープの新スーパーコンピューター「カイバー
(Kyber)」を公開した。エクサスケールにほぼ匹敵する高い性能を持つことか
ら、これを活用し画期的なワクチンやがん治療薬を開発する意向だ。
エクサスケールのエクサはキロ、メガ、ギガ、テラ、ペタに続く数字の単位で、10
の18乗を意味する。エクサスケールは次世代の大容量高速スパコンを指す。極めて
大量のデータ処理や複雑なシミュレーションを行うことができる。ウール・シャヒ
ン最高経営責任者(CEO)は「インスタディープのAIスペシャリストとともに当社
はパーソナライズされたワクチンと分子標的療法への人工知能の活用を先へ進め
る」と述べた。
インスタディープは英国のAI企業。ビオンテックは2019年に同社との協業を開始
し、22年には新型コロナウイルスの危険な変異株をAIで早期特定するシステムを共
同開発した。同年の初出資を経て、23年に子会社化した。

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