機械新規受注増加も底打ちは見えず

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が2日に発表した独業界の8月の新規受注高は物価調整
後の実質で前年同月を7%上回った。増加は4月以来で4カ月ぶり。比較対象である
2023年8月の受注水準が極めて低かったことから、そのベース効果で数値が押し上
げられた。ユーロ圏外からの大型設備受注もプラスに働いた。VDMAの景気分析担当
者は「底はまだ打っていない」と明言した。
国外受注が13%増えた。ユーロ圏外が18%拡大したためで、ユーロ圏(ドイツを除
く)は横ばいだった。国内は7%減少した。
特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、6〜8月は前年同
期を実質3%下回った。国内が6%減少。国外はユーロ圏が6%減、ユーロ圏外が1%
増だった。
1〜8月の新規受注は前年同期比で実質9%落ち込んだ。国内が15%、国外が6%縮
小。国外はユーロ圏が11%、ユーロ圏外が4%後退した。

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