フィンランドのケンパワー、南東欧7カ国のEV充電インフラを強化

急速充電ソリューションを手掛けるフィンランドのケンパワー(Kempower)は1
日、クロアチアの電力・鉄道エンジニアリング大手コンサール(Koncar)と、中・
南東欧の電気自動車(EV)用充電インフラ整備で提携すると発表した。地域の7カ
国にまたがり、公共交通機関や地方自治体、港湾当局などに直流(DC)急速充電器
を供給・設置する。
対象7カ国は、クロアチア、スロベニア、モンテネグロ、北マケドニア、コソボ、
セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ。同地域の充電スタンド数は2023年の時点
で、スロベニアとクロアチアにそれぞれ約1,500基と900基があるものの、他の5カ
国は合計で300基にとどまる。EV市場シェアは22年の欧州連合(EU)平均の13.9%
に対し、23年は1〜4%の範囲と大幅に下回っており、充電インフラ整備の遅れが市
場拡大を阻む一因となっている。
両社は最初のプロジェクトとして、年内にクロアチア西部のクヴァネル地方で10基
の充電スタンドからなる総出力1,200キロワット(kW)のハブステーションを整備
する。同ステーションは600kWの電源ユニット2台と、大半のEVモデルに対応するス
タンド8基、大型商用車向けの液冷式スタンド2基で構成される。

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