製造会社の金属部品調達プラットフォームを開発するチェコのパートリー
(Partory、旧factoree)がシードラウンドで125万ユーロを調達した。開発および
事業展開の国際化のための資金となる。
同社は機械系エンジニアとして25年以上の経験を持つ兄弟が2018年に設立したス
タートアップだ。メーカー向けに部品調達をデジタル化し、そのプロセスを最適化
するサービスを提供する。エンジニアリング市場として世界最大の欧州の製造業を
射程に入れ、すでにショッピングカート・荷物用台車の独ヴァンツル、工作機械の
独トルンプ、重機の米ボブキャット、給湯器・ボイラーのチェコ・ドラジツェを顧
客として獲得している。
パートリーのプラットフォームは人工知能(AI)・機械学習技術を活用しており、
1,500社を超える欧州のサプライヤーから最適の企業を選び出せる。図面をアップ
ロードすれば、24時間以内に発注する部品を生産する技術と余裕のあるサプライ
ヤーをはじき出す。発注までにかかる時間が短縮でき、コストが最大15%低下する
という。
今回の調達では、チェコのジェットインベストメントが新たに開設したファンドが
パートリーに投資した。これを含めたパートリーの調達総額は340万ユーロとなっ
た。
パートリー社ホームページ
https://partory.com/