レゴブロック分類サービスのソート・ア・ブリック、115万ユーロ調達

レゴブロック分類サービスの提供を目指すリトアニア新興企業ソート・ア・ブリッ
ク(Sort A Brick)が115万ユーロを調達した。事業立ち上げ、機械の試作、先端
的コンピュータービジョン、ソフト開発、市場テストに投資する。来年中にまずは
ドイツ市場でサービスを開始する計画だ。
ソート・ア・ブリックのサービスは、顧客のレゴブロックを洗浄・分類し、新たな
組立セットとして送り返すものだ。分類するのが面倒で置いたままになっているブ
ロックを、レゴの違う組立セットに生まれ変わらせることで、お財布にも環境にも
優しいリユースを可能にする。
同社は独自の人工知能(AI)システムを開発。各カスタマーのブロックを分析し、
何が組み立てられるかを特定する。これに基づいてセットごとに包装し、オンライ
ン組み立て説明書とともに顧客に届ける。レゴのオリジナル・セットだけでなく、
顧客の希望に応じた分類にも対応する。
事業プロジェクトが生まれたのは、創業者の一人の実体験からだった。自宅にブ
ロックがあるにも関わらず、子どもに新しいレゴセットをねだられた状況に困って
思いついたという。
レゴブロックは高価なだけでなく、材料であるABS樹脂のリサイクルも難しい。
ソート・ア・ブリックでは1958年の製造開始以来、レゴが生産したブロックの数を
1兆5,000億個に上ると推定。再利用の需要が大きく、二酸化炭素(CO2)の排出削
減にも貢献できると判断した。
ソート・ア・ブリックは、来春までに、国際ベンチャーキャピタル(VC)・ファン
ドから250万ユーロを調達する準備を進めている。作業工程の自動化技術、処理能
力拡大、プロダクト・エクスペリエンス(PX)の向上に投じる計画だ。
今回の調達では、主にバルト諸国で投資活動を行うVCファンド、ファーストピック
とエンジェル投資家9人が投資に参加したほか、創業者が初期投資として20万ユー
ロを拠出した。

ソート・ア・ブリック社ホームページ
https://www.sortabrick.com/en

上部へスクロール