ドイツ連邦統計局が15日に発表した9月の卸売物価指数(2021年=100)は前年同月比
1.6%減の116.1となった。17カ月連続で低下したものの、下げ幅は2カ月連続で拡大
した。7月までは下げ幅の縮小傾向が続いており、同月は前年同月比0.1%減とほぼ横
ばいとなっていた。景気低迷で需要が鈍っているもようだ。
全体を最も強く押し下げたのは前月同様に石油製品で、14.6%下落した。このほか、
動物(−5.8%)、鉄・鉄鋼(−5.8%)、データ処理・周辺機器(−5.2%)で大き
く低下した。コーヒー・茶・カカオ・香辛料(+24.2%)、非鉄金属鉱石・非鉄金属
(+15.8%)、砂糖・甘味菓子・パン類(+9.4%)、古材・残材(+8.8%)、たば
こ製品(+5.6%)は大きく上昇した。
卸売物価は前月比でも0.3%低下した。下落は2カ月連続。指数は直近のピークである
7月(117.0)を1.1%下回っている。