ルフトハンザがフランクフルト〜北京線を全面停止

航空大手の独ルフトハンザがフランクフルト〜北京線の運航を全面停止する。採算が
取れないためで、ドイツ〜北京間を運航する同社の路線は冬ダイヤが始まる27日から
ミュンヘン発着便だけとなる。広報担当者の確認を得た情報としてdpa通信が報じ
た。
フランクフルト〜北京線はこれまで毎日、運航してきた。これを停止するのは(1)
両国間のフライト利用者がこれまでの想定に反してコロナ禍前の水準に戻らない
(2)同社をはじめ西側の航空会社は制裁対象となっているロシアの空域を利用でき
ないため、同空域を飛行できる中国やトルコ、中東系の航空会社に比べコスト、運航
時間の面で不利な立場にある(3)業績悪化を受けコスト削減に取り組んでいる――
という事情がある。
ミュンヘン発着便では燃費の良いエアバス「A350」を投入している。燃費の悪い旧型
機(「A340」)を用いるフランクフルト発着便に比べコスト競争力が高いことから、
存続させることにした。

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