第3四半期も米が最大の貿易相手国に

2024年第3四半期のドイツの対米貿易総額は646億ユーロとなり、対中(623億ユー
ロ)を3.7%上回ったことが、独連邦統計局の18日の発表で分かった。中国は23年ま
で8年連続でドイツ最大の貿易相手国だったが、地政学リスクや不動産バブルの崩壊
による構造危機を背景に対中輸出が減少。米国向けはバイデン政権のGX投資促進政策
の効果などを追い風に増加が続いている。
米国向けの第3四半期の輸出高は前年同期比3.8%増の414億ユーロに拡大した。同国
からの輸入高も0.9%増の232億ユーロへと伸びた。対中は輸入高が6.1%増の405億
ユーロに拡大したものの、輸入高が9.4%減の218億ユーロと大きく落ち込んだ。
米国は24年1-6月期も最大の貿易相手国となった。第3四半期もこの傾向が続いたこと
から、24年は通年ベースでも中国を抜いて1位となる可能性が高まってきた。

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