エネ大手ユニパーが米新興の電解槽採用

エネルギー大手の独ユニパーは18日、同国北西部のヴィルヘルムスハーフェンで進め
る水素プロジェクトに米スタートアップ企業エレクトリック・ハイドロジェンの電解
槽を採用すると発表した。エレクトリック・ハイドロジェンはプロジェクトの実現可
能性に関する事前調査(プレFEED調査)をすでに開始している。
ユニパーは「グリーン・ヴィルヘルムスハーフェン」というプロジェクトを計画して
いる。水素の輸送媒体であるアンモニアの輸入ターミナルを建設する計画と、風力発
電由来の電力を用いて自らグリーン水素を生産する計画で構成。エレクトリック・ハ
イドロジェンはグリーン水素生産計画向けに200メガワット(MW)級のプロトン交換
膜(PEM)電解槽を供給する。取引金額は明らかにしていない。
エレクトリック・ハイドロジェンは2020年の設立で、カリフォルニア州とマサチュー
セッツ州に拠点を置く。雇用規模は300人強。これまでに7億5,000万ドル超の事業資
金を獲得している。

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