自動車部品大手の独ZFフリートリヒスハーフェンは22日、同国東南部のシュヴァイン
フルトにある工場で勤務時間を一時、短縮することで従業員代表と合意したと発表し
た。需要の減少を受けた措置。これにより650人の整理解雇が回避される。
同工場は従業員数9,800人の巨大拠点。12月1日から来年6月末までの週勤務時間を現
在の35時間から32.5時間に引き下げる。これによりコストを圧縮する狙いだ。従業員
は労働時間口座の貯蓄を取り崩すことで減収を回避できる。また、有給休暇手当はこ
れまで同様、週35時間勤務をベースに支給される。
ZFは7月、ドイツ国内の従業員5万4,000人のうち1万1,000人〜1万4,000人を2028年ま
でに削減する計画を打ち出した。シュヴァインフルト工場ではこれを受け、有期雇用
契約の非更新、高齢者パートタイム制度の活用を通した人員削減を進めてきた。それ
でも総労働量をさらに減らす必要があることから、今回の合意を締結した。