自動車部品のボッシュが新たに5500人削減

自動車部品大手の独ボッシュは需要低迷を受けて従業員5,500人を削減する意向だ。
同社は今春にも7,000人規模の人員削減方針を打ち出しており、合計すると約1万
3,000人が整理対象となる。広報担当者の情報として各種メディアが22日に報じた。
人員削減の最大の対象となる分野はモビリティソリューションと自動運転向けソフト
ウエア開発で、2027年末までに3,500人を整理する。先進運転支援システム(ADAS)
の需要が想定水準を下回っているためだ。
電動駆動装置を手がける独ヒルデスハイム工場では、電気自動車(BEV)の需要低迷
を受け、従業員1,250人のうち750人を32年末までに削減する。そのうち600人につい
ては26年末までに行うとしている。
操舵システムを手がける独シュヴェービッシ・グミュント工場でも27年から30年にか
けて従業員3,600人のうち約1,300人を整理する。生産の一部を低コスト国に移管する
としている。
5,500人の削減のうち3,800人をドイツの従業員が占める。経営上の理由による整理解
雇は回避するとしている。
経営陣は今春、駆動装置製造分野で計1,500人、ソフト分野で1,200人、自動車エレク
トロニクス分野で500人、電動工具分野で560人、白物家電子会社BSHで3,500人の削減
方針を打ち出した。これとは別に、勤務時間の短縮を通したコスト削減も様々な事業
分野で進めている。

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