消費者信頼感が大幅悪化、大手メーカーの人員削減響く

市場調査大手GfKとニュルンベルク市場決定研究所(NIM)が27日に共同発表したド
イツ消費者信頼感指数の12月向け予測値は、11月の確定値(−18.4ポイント)を4.
9ポイント下回るマイナス23.3ポイントとなり、5月以来の低水準へと落ち込んだ。
同指数の悪化は3カ月ぶり。大手企業で相次ぐ人員削減や国外移転計画の発表を受
け、就労者の間に失業懸念が広がっていることが背景にある。
景気の見通しに関する11月の指数(12月向け予測値の算出基準の1つ)は3.8ポイン
ト減のマイナス3.6ポイントとなり、4カ月連続で低下した。失業懸念のほか、ドイ
ツの国内総生産(GDP)が昨年に引き続き今年も縮小する公算が高まっていること
が響いた。
所得の見通しに関する11月の指数(同)は前月を17.2ポイント下回るマイナス3.5
ポイントと大幅に低下した。インフレ率の安定化と実質所得の上昇を背景とするこ
れまでの改善効果が一気に消え去った格好だ。
高額商品の購入意欲に関する11月の指数(同)も1.3ポイント減のマイナス6.0ポイ
ントに低下。貯蓄性向を示す11月の指数(同)は4.7ポイント増の11.9ポイントと
なり、消費者信頼感を押し下げた。

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