ラトビアの防衛テック企業、ISTARドローン開発でEDFから450万ユーロ調達

軍事用ドローンの開発を手がけるラトビアのオリジン・ロボティクス(Origin
Robotics)は欧州防衛基金(EDF)から450万ユーロの資金を調達した。テクノロ
ジー業界サイト『Tech.eu』が27日に伝えた。資金はレーザー目標指示機能を備え
た携行型ISTAR(インテリジェンス・監視・目標捕捉・偵察)ドローンの開発に投
じる。
ISTARドローンの開発プロジェクトはラトビア、リトアニアおよびドイツの防衛省
の支援を受けている。核となるレーザー指示装置をはじめ、搭載カメラ、機体寸法
と重量、消費電力などを最小限に抑え、全体的なコストを下げることに重点を置
く。これにより小国や中規模国の防衛能力を効率的に強めるとともに、欧州連合
(EU)の技術的な自立性を高め、輸入製品への依存を減らしていく。
オリジン・ロボティクスは高度な自律システムを専門とする防衛技術のスタート
アップ企業で、特に空中精密誘導兵器システム開発に強みを持つ。主力製品の携行
型爆撃用ドローン「BEAK」はウクライナで実戦投入されている。北大西洋条約機構
(NATO)に加盟する2カ国とは供給契約を交わした。

上部へスクロール