機械業界の10月新規受注9%減少

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が2日に発表した独業界の10月の新規受注高は物価調整
後の実質で前年同月を9%下回り、これまでに引き続き減少した。VDAMのチーフエコ
ノミストは、顧客産業の企業は投資を極度に抑制したままだと述べた。
国外受注が14%減となり、足を強く引っ張った。比較対象の2023年10月は大型受注で
水準が押し上げられており、その反動が出た格好だ。ユーロ圏(ドイツを除く)が
14%、ユーロ圏外が13%の幅で落ち込んだ。
国内受注は3%増加した。前年同月は受注水準が極めて低かったことから、今年10月
はそのベース効果で増加に転じた。
特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、8〜10月は前年同期
に比べ実質3%低下した。国内が7%減少。国外は1%減で、内訳はユーロ圏がマイナ
ス4%、ユーロ圏外が横ばいだった。
1〜10月の新規受注高は実質8%落ち込んだ。国内が14%、国外が6%減少。ユーロ圏
は10%減、ユーロ圏外は5%減だった。

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