独軍需大手ラインメタル、リトアニア弾薬工場の建設開始

独軍需大手のラインメタルは11月29日、リトアニア政府と弾薬工場の新設と弾薬供
給の契約を交わした。同国中部のバイソガラに155ミリ砲弾の工場を建設し、2026
年年央から年間数万単位の弾薬を生産する。投資額は1億8,000万ユーロ。「国家的
意義」を持つプロジェクトという政府からの認定を得て、投資優遇措置の適用を受
ける。
新工場は敷地面積が約340ヘクタールで、新規雇用は約150人。地元企業と地域経済
をバリューチェーンに統合する。リトアニアのアウシュリネ・アルモナイテ経済・
イノベーション相は「大規模投資を通じて兵器の国産化を可能にすることで、安全
保障上のニーズに応えるだけでなく、国外からの調達への依存を減らせる」と述べ
て歓迎した。
リトアニアは21年、大型投資計画の誘致に向けた優遇制度「グリーンコリドー」を
立ち上げた。「国家的意義」を持つと認定されたプロジェクトに対し、最長20年に
わたり法人税を免除することなどが内容だ。

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