企業が請求書を受け取ってから支払いを行うまでの期間が長くなっている。信用調
査機関クレジットリフォームがこのほど発表したところによると、第3四半期の支
払い遅延日数は平均8.4日となり、前年同期の7.6日から拡大した。パトリックルー
トヴィヒ・ハンチュ研究主任は、景気の低迷が響いていると指摘。中小企業では厳
しい資金不足に直面する企業が特に多いとの見方を示した。
支払い遅延日数が最も長い業界は建設で、12.6日(前年同期12.3日)に上った。こ
れに消費者向けサービスが9.9日(10.4日)、卸売が9.4日(6.7日)、原料が9.1日
(7.5日)、企業向けサービスが8.9日(8.4日)で続いた。
遅延日数が最も短い業界は化学・樹脂で、5.3日(5.3日)にとどまった。これに金
属・電機が6.4日(6.1日)、小売が7.3日(6.5日)、消費財が7.6日(同5.9日)、
交通・物流が8.1日(7.8日)で続いた。
州別ではバイエルンの6.9日が最も短い。2位はバーデン・ヴュルテンベルク(7.3
日)、3位はヘッセン(7.7日)と南部州が上位を独占している。最下位(16位)は
メクレンブルク・フォーポマーンで11.5日に上った。これにシュレスヴィヒ・ホル
シュタインが11.2日、デュッセルドルフを州都とするノルトライン・ヴェスト
ファーレンが9.9日で続いた。