スポーツ用品世界3位の独プーマは22日の暫定決算発表で効率性向上プログラム
「ネクストレベル」を開始したことを明らかにした。収益力の伸び悩みを受けた措
置。業務プロセスなどの改善のほか、人件費を含むコストの圧縮に取り組む。現在
およそ2万1,000人に上る雇用規模については堅持する意向を示していることから、
大規模な人員削減は行わないもようだ。
2024年12月期の純利益は2億8,200万ユーロとなり、前期の7.5%下回った。金利上
昇などが響いたとしている。
売上高は4.4%増の88億1,700万ユーロに拡大した。すべての事業地域、製品分野、
販売チャンネルで増収を確保した。営業利益(EBIT)は横ばいの6億2,200万ユーロ
で、売上高経常利益率は7.1%だった。
アルネ・フロント最高経営責任者(CEO)は「2024年は堅固な売上成長を実現し、
戦略的な取り組みで意義ある進歩があったが、収益性には満足していない」と述
べ、今後は売上成長を利益の拡大につなげる意向を表明した。
ネクストレベルでは売上高営業利益率を27年までに8.5%に引き上げる目標を打ち
出した。長期的には10%を目指している。