化学業界の先行き見通し大幅改善

 Ifo経済研究所が1日に発表した独化学業界の6月の景況感指数(DI)はマイナス8.9ポイントとなり、前月のマイナス16.2ポイントから大幅に改善した。今後6カ月の見通しを示す期待指数がマイナス5.4ポイントから2年半ぶりの高水準であるプラス9.5ポイントへと急上昇したためだ。調査担当者は、製造業の電力税負担軽減に向けた政府の計画が追い風になったと指摘した。現状判断を示す指数は0.6ポイント上昇したものの、マイナス25.7ポイントと低水準にとどまった。

 受注残高指数は0.5ポイント減のマイナス44.7ポイントに悪化。生産計画を示す指数は1.2ポイント増のマイナス4.4ポイント、輸出の見通しを示す指数は7.8ポイント増のマイナス3.8ポイントだった。

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