排ガス規制の厳格化を背景に、小型ディーゼルエンジンの採算性が悪化して、ガソリンエンジンへの移行が進む見通しだ。欧州連合(EU)の排ガス基準が「ユーロ6」、「ユーロ7」と厳格化されると、ディーゼルエンジンでは有害物質の排出量を低減するための新たなシステムを導入する必要が生じ、コスト負担が上昇するためだ。独業界誌『auto motor und sport』によると、プジョーの監査役であるPhilippe Peugeot氏は、中期的にチャージャー付きの小型ガソリンエンジンがディーゼルエンジンに取って替わるとの見通しを示す。ただ、PSAではディーゼル車が販売の約75%を占めることから、ガソリンエンジン車への移行には時間がかかるとみられている。このため、PSAは小型ディーゼルエンジンでの尿素を使った排ガス処理システムの開発にも取り組んでいる。
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