独自動車大手フォルクスワーゲン(VW) のマルティン・ヴィンターコルン社長は3月20日、ドイツのハノーバーで開催された業界会議で、ロシアの事業計画に変更はないとことを明らかにした。クリミア併合をめぐり欧米諸国とロシアの関係が悪化していることを受けた発言で、同社長は「動向に細心の注意を払っている」としながらも、ロシア事業の規模を縮小せず、カルーガのエンジン工場の建設も継続する意向を示した。同工場は2015年に生産を開始する予定。ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)によると、VWグループ(VW、VWバン、アウディ、シュコダ、セアト)は同国において2014年1~2月に3万7,836台を販売し、市場シェアで10.5%を確保している。