化学工場のCO2排出削減へ、BASFがシーメンス・エナジーと戦略協業
化学品生産で発生する二酸化炭素(CO2)の量の削減に向けて様々なパイロットプロジェクトを実施する意向。
BASFのマルティン・ブルーダーミュラー社長は「BASFはCO2排出量の少ない新しい技術を可能な限り早く開発し、実用化したい」と述べ、シーメンス・エナジーとの協業に意欲を示した。
実施する可能性があるものとして◇50メガワット(MW)級のプロトン交換膜(PEM)電解槽を建設し水素を製造する◇工場の排熱を利用する熱出力50MWの高温ヒートポンプを生産設備に組み込む◇デジタル技術を利用したシーメンス・エナジーの製品を用いて工場内の送電網を近代化しCO2排出量を削減する――を挙げた。