英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は2日、米アマゾンのAI音声認識サービス「アレクサ」を全車種に導入すると発表した。JLRの最新インフォテインメントシステム「Pivi Pro」を搭載したモデルを対象に、ソフトウエアの無線更新機能(SOTA)を使い各車両に実装する。これにより、ドライバーは携帯端末を使わずに様々な機能を音声で操作できるようになり、一層の安全運転が可能になる。
アレクサを通して、Pivi Proが持つナビゲーション、音楽、スケジュール管理、天気やニュース情報などの機能を音声だけで操作できるようになる。このためドライバーは機器操作に注意を向けることなく運転に集中できる。また、スマートホームデバイスの遠隔制御を行えることから、運転中に自宅の電気設備を帰宅時間に合わせて作動させることも可能となる。
英国と米国ではこれに加え、車両のバッテリー残量や施錠の状態を遠隔で確認できる「リモートスキル」機能を提供する。同機能は「Touch Pro」インフォテインメントシステムを搭載したモデルでも利用できる。
JLRによると、アレクサの導入には12カ月のサブスクリプション契約が必要になる。