独高級スポーツカーメーカーのポルシェは、シュツットガルト市のツッフェンハウゼン地区にある工場に本社機能を集約する。工場(生産部門)と管理部門が入る本社ビルが鉄道線によって分断されているなど緊密な往来に不都合が生じているため。工場の隣に新たに取得した土地に管理・営業部門を移転させるほか、修理工場も同じ敷地内に併設する考えだ。購入した土地には余裕があるため、将来の生産能力拡張にも対応できるとしている。地元紙『ジュートヴェストプレッセ』が報じた。
\シュツットガルトの本社機能は数カ所に分散しているほか、一部の建物は住宅地に囲まれているなど、拠点間の頻繁な移動に支障が生じていた。同社は2018年までにスポーツカーやSUVなどの販売を20万台に引き上げる目標を掲げているが、現在の拠点配置では業務効率が悪く目標を達成するのは難しいとして、新たな土地を取得し、機能を集約することを決めた。
\ポルシェが新たに購入したのはツッフェンハウゼン工場に隣接する10ヘクタールの土地。ここにはかつて仏通信機器メーカー、アルカテル・ルーセントのドイツ工場があったが、2005年からフレオ・グルッペによって再開発されていた。
\ポルシェは数カ月後から管理・営業部門の移転を開始する。当面は既存ビルをオフィスとして利用するが、適切な時期に改築する予定という。
\なお、同社は土地取得費用については公表していない。
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