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2012/1/27

企業情報 - 部品メーカー

独ボッシュ、2011年は8.8%の増収

この記事の要約

独自動車部品大手のボッシュは25日、2011年通期決算(暫定値)の売上高が前年比8.8%増の514億ユーロに拡大したと発表した。税引き前利益は、部材コストの上昇や電気自動車、再生可能エネルギーなど新事業分野への投資が影響 […]

独自動車部品大手のボッシュは25日、2011年通期決算(暫定値)の売上高が前年比8.8%増の514億ユーロに拡大したと発表した。税引き前利益は、部材コストの上昇や電気自動車、再生可能エネルギーなど新事業分野への投資が影響し、売上高の約5%にとどまった。2012年については、ユーロ圏の財政不安などがあるものの、アジア・太平洋地域や南米・北米市場で成長が予想されることから、売上高で3~5%の成長を確保できると見込んでいる。

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業績好調を受けて、同社の従業員数は2012年1月1日時点で30万3,000人となり、前年に比べて約2万人増加した。増加の内訳は、欧州が10万3,000人、アジア・太平洋地域が8,200人、北米・南米が1,200人となっている。

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売上高を地域別に見ると、欧州ではドイツが10%増の120億ユーロと好調で、全体では9.5%増の約300億ユーロに拡大した。アジア・太平洋地域は約9%増の約120億ユーロ。北米・南米も7%増の約90億ユーロと好調だった。

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事業別では、自動車技術が約8%増の300億ユーロ以上、産業技術は20%増の80億ユーロと大幅に拡大。消費財・建物技術は4.3%増の130億ユーロを確保した。

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■ 従来戦略を堅持、インターネット技術などに成長性

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ボッシュのフランツ・フェーレンバッハ社長は今後について、業績好調は現在の戦略が地域および事業分野において間違っていないことを示していると述べ、幅広い事業展開や国際プレゼンスの強化、技術革新向上など従来の戦略を堅持していく方針を示した。

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具体的には、成長市場のアジア・太平洋における事業拡大、再生可能エネルギー事業の強化などを挙げている。また、将来性の高い分野として、インターネットを活用した技術やサービス事業を重視していると説明。例えば、インターネット技術を活用した建物のエネルギーマネジメントなどに潜在的な成長性があると見込んでいる。インターネット分野の事業強化に向けてボッシュは昨年、独ソフトウエア会社のinubitを買収した。

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