伊フィアットは2月28日、ロシアで乗用車と商用車を生産・販売するため、ロシアの最大手銀行ズベルバンクと合弁会社を設立することで基本合意し、覚書に調印したと発表した。
\合弁会社にはフィアットが80%、ズベルバンクが20%を出資。主要工場をサンクトペテルブルクに建設するほか、モスクワでもロシアの自動車メーカー、ジルの協力を得て車両生産に乗り出す。合弁事業への投資額は8億5,000万ユーロで、生産能力は年間12万台になる見通し。生産開始は2013年末から14年を予定している。同プロジェクトにはフィアットの米子会社クライスラーも参加し、同社のモデルのライセンス生産を行う方針だ。
\ロシアの2011年の新車販売台数は前年比39%増の265万3,408台に拡大した。同国の欧州ビジネス協会(AEB)は、12年の新車販売は280万台となり、世界金融危機前の水準をほぼ回復すると予想している。
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