現代自動車の欧州法人は、4月26日にブリュッセルで開催された第10回欧州ビジネスサミット(EBS)で新たな人材育成イニチアチブ「Skills for the Future」を発足させると発表した。今後の市場需要に合ったスキルを若者が身につけることをサポートするプログラムで、若年層の起業家精神を育てることを目指す「ジュニア・アチーブメント・ヤング・エンタープライズ(JAYE)」の欧州支部と共同で開発した。
\「Skills for the Future」は今年から3年間実施するプログラムで、欧州連合(EU)の15カ国で職業訓練を受けている学生、約1万人に様々な実務訓練の機会を提供する。ドイツ、英国、イタリア、スペイン、チェコの5カ国で先行実施する。例えば、起業家として技術系の会社を運営するという想定の訓練もあるという。自動車に関連したサービスや製品に関する優れたアイデアを毎年、表彰することも計画している。
\現代自はこれまでもEUの各加盟国でCSR(企業の社会的責任)活動を実施してきたが、今回のような汎欧州プログラムは初めてという。同プログラムでは、欧州全域から現代自の従業員400人以上がボランティアとして参加し、若年層の今後のキャリア形成における手本を示すほか、業務ノウハウなども伝える。さらに、教師や両親とビジネスリーダーが会談する場も設け、市場の需要と教育現場のギャップを埋め、技能訓練の質を高めるための対策などについて意見交換することも計画している。
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