昨年12月に経営破たんしたスウェーデンの自動車メーカー、サーブの買収に、日中の投資家グループが名乗りをあげている。5月25日付けのブルームバーグ通信が伝えた。
\投資家グループの中核となっているのは、ハイテク環境プロジェクトを専門とする日本のサン・インベストメントと香港で設立され再生可能エネルギー関連の発電所を建設・所有するナショナル・モダン・エナジー・ホールディングスの2社。投資家グループの広報を担当するベリマン氏はブルームバーグの取材に対し、サーブに買収案を提示したことを明らかにしたうえで、「我々はサーブのブランド、技術革新・能力、それに世界クラスの生産設備に関心がある」と説明した。ベリマン氏によると、投資家グループはサーブの買収を目的とする会社「ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン」を設立。元ボルボ幹部のトロゲン氏を会長に据えたという。
\サーブの買収にはこれまで中国の青年蓮花汽車集団やインドのマヒンドラ&マヒンドラも関心を表明しているが、スウェーデン紙『ダーゲンス・インダストリ』は5月23日、青年蓮花汽車は買収を断念したようだと伝えている。
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