韓国の現代自動車は5月17日、トルコ工場(HAOS)の生産能力を2倍に拡大すると発表した。現在の年10万台から、2013年末までに年20万台に引き上げる。
\生産能力の増強は、欧州とトルコ市場で同社のAセグメントとBセグメントのモデルの需要が拡大していることに対応した措置。トルコ工場では2013年末からAセグメントの小型車「i10」の次世代モデルを生産する。同工場では2010年からBセグメントのコンパクトカー「i20」も生産している。同日にはトルコ工場でフルモデルチェンジした新型「i20」の生産を開始した。
\現代は同計画の実施に向け、サプライヤーとともに今後18カ月で総額6億700万米ドルを投資する。今回の措置により、トルコ工場では約750人、サプライヤーを合わせると約2,400人分の雇用が新たに生まれる見通しという。
\現代は欧州事業の統括本部をドイツのオッフェンバッハに、デザインおよび研究・開発センターを同国のリュッセルスハイムに置いている。一方、生産拠点は低賃金国に配置している。5月25日付けの独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』によると、現代は欧州市場向けの車両のうち約60%をチェコのノショビツェ工場で生産。残りはインドや韓国、トルコの工場から輸入しているという。
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