自動車大手の独ダイムラーは、メルセデス・ベンツブランドの商用車を生産するブラジルのサンベルナルド・ド・カンポ工場で従業員約1,500人を対象に5カ月のレイオフを実施する。同国の商用車販売が低迷していることを受けた措置。ダイムラーのブラジル子会社、メルセデス・ド・ブラジルが5月29日夕方(ブラジル現地時間)に発表した。
\同社の広報担当者によると、ダイムラーはレイオフの対象となる従業員に手取り相当の給与を支払う。その一部は国が負担する。当該従業員はレイオフ期間中に国が運営する社会人再教育施設で研修を受けることになる。
\ブラジルでは年初に新たな排ガス規制が導入されたことでバスとトラックの販売が激減している。独『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、ダイムラーのブラジル工場では今年1‐3月期の新規受注が前年同期から3分の1落ち込んだ。このため、12年の通期販売も前年実績を10~20%下回ることが濃厚となっているという。
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