ブリュッセルに本部を置く環境団体トランスポート＆エンバイロメント（T&E）はこのほど、欧州連合（EU）に対し、自動車の二酸化炭素（CO2）排出量の削減目標をさらに引き上げなければ、欧州は低燃費技術で世界における主導的な地位を失うことになると警告した。
\EUは2020年までに乗用車のCO2排出量を走行1キロメートル当たり平均95グラムに引き下げる目標を掲げているが、米国では新ルールの導入により、2025年までに欧州の平均的な車両よりも燃費の良い車両が増えると指摘している。2020年以降の目標が打ち出されていないことが問題であり、さらなる目標の不在により、次世代電気自動車や燃料電池車の販売が行き詰まる恐れもあると警告している。
\また、自動車メーカーは規制の厳格化に対し、コスト負担が増え、販売価格も上昇すると批判しているが、規制により新技術への投資が促進されていることは疑いのない事実であるとして、EUにさらに踏み込んだ措置を講じるよう求めている。
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