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2012/6/15

企業情報 - 自動車メーカー

日中投資家グループがサーブ買収、「9-3」ベースのEVを発売へ

この記事の要約

日中の投資家グループによるスウェーデンの自動車メーカー、サーブの買収が決まった。投資家グループが設立した新会社「ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(NEVS)」は13日、サーブの管財人と共同会見を開き、サ […]

日中の投資家グループによるスウェーデンの自動車メーカー、サーブの買収が決まった。投資家グループが設立した新会社「ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(NEVS)」は13日、サーブの管財人と共同会見を開き、サーブの「9-3」をベースにした電気自動車(EV)を発売する計画などを明らかにした。

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新会社NEVSは、ハイテク環境プロジェクトを専門とする日本の投資会社サン・インベストメント(出資比率:49%)と再生可能エネルギー関連の発電プラントを建設・所有する香港のナショナル・モダン・エナジー・ホールディングス(同:51%)が設立した。サン・インベストメントには民間の投資家や銀行などが資本参加している。

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NEVSは今回の買収でサーブの工場や試験施設などのほか、「9-3」および「フェニックス」と呼ばれる「9-3」向けのプラットフォームの知的財産権を取得する。ブランドについては交渉を継続中としている。

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「9-5」「9-4X」の知的財産権はサーブの元親会社である米自動車大手のゼネラルモーターズ(GM)が保有する。また、交換部品会社(Saab Automobile Parts)も今回の取引の対象外となっている。

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NEVSは買収価格の公表を控えているが、メディア報道によると専門家は約2億ユーロと推測している。

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サーブは昨年12月に破産を申請。サーブの買収にはこれまで中国の青年蓮花汽車集団などが関心を表明していた。

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■ 「9-3」ベースのEVを発売へ

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NEVSはサーブの今後について、「9-3」をベースにしたEVを2013年末~2014年初めにかけて発売する計画のほか、フェニックスプラットフォームをベースにした新たなEVを開発する方針も明らかにした。

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EVの開発では主に日本の最新技術を投入する方針。また、スウェーデンの製造技術やデザイン力も活用する。開発したEVは中国市場を中心に世界で販売することを計画している。

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