炭素繊維複合材料に関する業界会議、ミュンヘンで開催

ドイツのミュンヘンでこのほど、炭素繊維複合材料に関する業界会議「CCeV Automotive Forum」が開催された。独業界誌『ATZ』(電子版)によると、第3回目となる同会議では、自動車業界が炭素繊維素材の開発においてけん引役になるとの考えが明確になった。ただし、開発レベルの技術的な進化だけでなく、長期的にコスト競争力の高い製品を大量生産できることが前提条件になる、との考えも強調された。コンサルティング大手マッキンゼーのニコライ・ミュラー氏は同会議で、炭素繊維素材は自動車、航空機、風力発電設備に需要があるが、品質、生産規模、生産サイクルがそれぞれ異なるため、これら3業界のサプライヤーが炭素線維素材分野で業界を超えて競合する可能性は低い、との考えを示している。

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